入社間もない十数年前のこと。ある商談の取材をし、通り一遍の話は聞いたものの、その結果の方向付けがいまひとつ消化不良のままだった。締め切り時間が迫る中で「こう書いておけば無難かな」という生煮えのような記事に仕上げ、お茶を濁そうとした記憶がある▼しかし弊紙は読者の方がプロであり、小細工でごまかせるものではない。取材先の一人である商談の当事者から...