

日本鉄リサイクル工業会の広報委員会は、このほど鉄スクラップの環境価値「CO2マイナス1・39トン」への貢献をPRする15秒動画を完成させた。同動画は先月8日、名古屋市で開催された第34回全国大会(中部支部主管)で会場スクリーンに上映。会員ら多数の参加者に披露された。きょう7月1日の「鉄スクラップの日」を挟んだ6月24日から7月7日までの間には、日本経済新聞電子版(PC版とスマートフォン版)に広告として配信されている。
「CO2マイナス1・39トン」とは2022年度から周知に努めている鉄スクラップの環境価値を示したもの。鉄スクラップ1トンを再生利用することで、天然資源を利用した製鋼法よりもCO2排出を1・39トン削減できることを表す。
今回の動画では、スクラップヤードや電気炉、ビレットなどの映像をバックに「鉄スクラップはゴミではない。」や「鉄スクラップ1トンでCO2を1・39tへらせる。」というコピーを印象的に表示。鉄スクラップの環境価値のロゴマークに続いて、日本鉄リサイクル工業会の名称とともに「活かして、へらす」というキャッチコピーで締めくくる内容となっている。
全国大会での動画の披露に当たり、広報委員会の高山大輔委員長(高山社長)は「会員の皆さまにも機会を見つけ、当動画を顧客や社員など幅広くPRしていただきたい」と挨拶した。
同動画は、先月5日の「世界環境デー」に合わせてYouTube(全国版)にもPR広告として配信されている。配信期間は8月31日まで。
鉄スクラップ環境価値「CO2マイナス1・39トン」について、広報委員会では昨年度、ポスターやピンズを作成し、会員に配布した。また、工業会ホームページの会員向けページにロゴマークやポスター、動画など各種PRツールを掲載した「オフィシャルアーカイブ」を開設。会員が適宜必要なコンテンツをダウンロードし、PRに利用できるようにしている。同ロゴマークに関しては昨年11月、商標登録されている。
「CO2マイナス1・39トン」のPR展開について、同工業会では今年度も対外発信に積極的に取り組んでいくとしている。