日本の鉄鋼輸出で、アジア以外の向け先比率が高まっている。財務省の貿易統計によると、2023年に輸出された3236万トンのうちアジア以外が30・1%を占め、1998年以来となる30%台に達した。中国経済の影響を受けやすいアジアの鋼材市況が低迷し日本近海への輸出が減る一方、相対的に市況が高く輸入鋼材のニーズも強い欧州向けが拡大した形だ。