悲報を耳にし、ただただ驚愕した。ほんの1カ月前、親しい業界関係者数人による遅めの新年会で歯に衣着せぬいつもの〝古畑節〟を伺ったばかり。同席した若手に忌憚なく発した期待や注文が、まさか遺言になるとは。今も信じられずにいる。 聞けば、当日午前中は本社で執務し、午後の外出に備え留守を預かる役員に指示していた。甥っ子で鉄鋼部門管掌の古畑隆政専務もそ...