ドイツの鉄鋼最大手、ティッセン・クルップ(TK)の苦境が続いている。2023年9月期は欧州鉄鋼事業で減損損失を計上し20億7200万ユーロの最終赤字に。鉄鋼事業は減損がなくとも利益は低迷し、CO2排出削減に必要な巨額投資へ逆風が吹く。鉄鋼事業の持ち分50%をチェコ企業へ売却する交渉も表面化し、欧州を代表する鉄鋼大手は再び岐路に立たされている...