原料炭の国際価格が中長期にわたり高止まりする懸念が強まっている。新興国での需要拡大が予想される中、ESG(環境・社会・企業統治)投資の流れが原料炭への投資を抑制し、需要に供給が追い付かない状態が長引く形だ。日本など先進国の高炉メーカーは、脱炭素化に向けて革新技術の開発・実用化を急ぐ構えだが、温室効果ガス実質ゼロまでの移行期は高炉プロセスに頼ら...