中国の鋼材輸出が増加していることに対し世界各地で通商措置を設ける動きが広がっている。一般関税の引き上げやアンチダンピング(反不当廉売=AD)措置の適用が図られているもので、現状では日本の鉄鋼輸出への直接的な影響は限定的。ただ、中国材がアジア市場へ還流する「ダイバージョン」や日本材がAD提訴の際に巻き込まれるリスクは高まっており、関係者は警戒...