商品開発の取材でしばしば忘れ難いフレーズを聞く。ある担当者は「収益の柱と呼べない爪楊枝が沢山立っている状態」と苦笑いした。そこから始まるという思いを込めた言葉だったが、開発商品には特殊な用途だけで役立つものや残念ながらお蔵入りするものもある。技術の粋だと感嘆した開発商品で「実用化に向かなかった」と聞くはめになったり、日の目を見なかった商品が...