「昔、我が家では寒中に杵と臼でかき餅をついていた。基本的には正月用の餅つきと同じだが、餅米の中に乾燥海老、豆、砂糖と卵などを入れるため、つくのが大変だった」。片木アルミニューム製作所(本社・大阪府泉南市)の片木威社長はそのように話を切り出す。 臼の餅を返す「かいどり」は、餅にカビが生えるのを防ぐため、極力水を使わないようにと気を遣う。できた...