原料炭の海外スポット価格がじりじりと値を上げている。同価格は先週末から今週にかけて一段高となり、1トン当たり370ドル(1級強粘結炭、FOB=本船渡し価格)を突破、昨年6月以来、8カ月ぶりの高値をつけた。原料炭需要はアジアや欧米市場などで力強さを欠いており、ファンダメンタルズ(基礎的条件)は決して強くない。構造的な供給制約が背景にあるとはいえ...