店売りアルミ圧延品市況に漂っていた先安観が急速に後退し始めた。6月以降のアルミ地金安で10月からの市況下落を予想する扱い筋が大勢だったが、燃料価格上昇に伴う一部メーカー・流通の加工賃引き上げでムードが一変。加工賃改定がアルミ安を相殺する可能性が高まっている。これにより、先安を見越した買い控え機運が払しょくされ、荷動きが改善方向に向かう可能性もある。