日本製鉄九州製鉄所八幡地区で29年間、連続鋳造設備(CC)の漏油トラブル対策に尽力した。製鋼の最終工程であるCCはさまざまな箇所で油圧制御を行う。漏油トラブルはつきものだが、長年操業に携わる中で、いつしか振動するタンク内の油量の変化や油の匂いなど、五感で漏油を察知できるようになっていた。この特技を生かし、誰もが定点観測で異常を察知できるよう...