今年の鉄鋼春闘は先週の集中回答日を経て、一つのヤマ場を越えた。鉄鋼各社の業績は今年度、おおむね回復基調にあり、大手を中心に賃上げの動きが広がっている▼高炉メーカー3社は昨年4月、定年を65歳に延長した。同時に18~65歳までを対象とする新しい賃金体系に移行。今春闘は新体系移行後の初めての労使交渉となった▼言うまでもなく昨年4月以降に60歳に...