軟化基調が続いてきた熱延コイルの国際市況に反発の兆しが出てきた。アジア市況の底値を引き下げていたインドの鉄鋼メーカーが国内外で値上げに転じ始め、一段安の気配は後退しつつある。原料や耐火物など資材、物流やエネルギーなど世界的にコストの上昇圧力が強まる中、インド市場の不需要期明けをにらみ調整局面を脱する可能性が高い。