日本チタン協会がまとめた2020年度のチタン展伸材出荷量は、前年度比30・1%減の1万1098トンだった。前年から発電プラント(電力)向け需要が落ち込んでいたところにコロナ禍が追い打ちを掛け、主要分野は軒並み減少となった。年度ベースの出荷量が1万1千トン台まで減るのは東日本大震災の影響を受けた12年度以来で、8年ぶりの低水準にとどまった。