ニッケル系ステンレス市況では、冷延薄板は直近5カ月間で3万円高が段階的に浸透した。原料価格上昇が大幅なため、当面はメーカー値上げを転嫁する局面が続く。生産財分野では「溶接鋼管がきちんと上がっている」(扱い筋)との声が多く、足元で値上げ転嫁が浸透中だ。棒鋼も3、4月に市況は1割上伸した。一方、厚板はまだ小幅の転嫁にとどまる。「生産財分野は物件...