太閤秀吉がまだ若く、信長の家来になるかならないかの頃。清州城の外堀にあった武家の邸の境界に、せっせと生け垣を作り始めた。その武士は最近結婚したばかり。 秀吉は「御武家様のためを思い、プライバシーが守られるように」という趣旨で、自ら植樹し生け垣を作っていく。そして「手入れも一切不要。私が面倒を見ます。ご安心を」とまで言う。家主は快くその申し出...