ここ数年には珍しく本格的な寒さと降雪の中で東北地区鉄鋼業界は2021年を迎えた。昨年はコロナ禍に翻弄された1年といって過言ではないだろう。春先から移動や訪問営業活動の制限・自粛を余儀なくされ、景気減速によって製造業向けをはじめ鋼材需要全般が大きく後退した。夏場から徐々に自動車向けなどで復調傾向が見られ、建材は土木向けを中心に一定の荷動きはあっ...