昨年の今頃、私は神戸製鉄所で上工程設備が次々と解体撤去される様子を見ていた。見ながら「これを縮小均衡の最後としなければならない」と強く思った。その実現のために加古川の存在価値をもう二、三段高めなければならない。 スケールメリット、すなわち供給能力やコストでは他社と競えない。代わりに戦う領域を競合相手の少ない高付加価値商品や特定のお客様に限定...