通商措置が拡大する鉄鋼輸出市場で、日本材にも新たな懸案が浮上してきた。欧州委員会は先週18日、日本など5カ国から輸入される冷延鋼板に対しアンチダンピング(反不当廉売=AD)調査を開始すると公示した。欧州委は日本製の熱延コイルでも暫定AD措置を発動しており、冷延でも適用されれば、日本のEU向け鉄鋼輸出に一層の打撃となる。 日本からのEU向け冷...