日本製鉄が重点的に取り組んできた高炉の操業コスト改善が実を結んでいる。2020~24年度までの5年間に累計で1千億円規模のコスト削減を達成した。実現に寄与したのは、原燃料のコークスを低量化しつつ同じ出銑量を得る「低コークス比」と呼ばれる独自の操業手法だ。6月に買収が完了したUSスチールの収益改善の打開策として技術移転も検討する。