需要低迷とコスト高で欧州鉄鋼業の苦境が深まっている。減産や人員削減の動きも広がり、域内最大手のアルセロール・ミッタル(AM)はフランスの主力製鉄所で高炉を一時休止。インドを本拠とするタタ製鉄は先週9日にオランダ事業で1600人の人員削減に踏み切ると発表した。ドイツのティッセン・クルップ(TK)は鉄鋼事業からの撤退を図っており、欧州勢の先行き...