日本製鉄が2020年から21年にかけて打ち出した生産設備構造対策が大詰めを迎えている。柱となる5基の高炉廃止のうち、最後の東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の1基は今年3月末に実施され、鉄源工程の効率化にひと区切りがつくことになる。需要減を見越して生産体制の縮小にいち早く着手し、筋肉質な生産体制を構築してきた同社だが、足元では想定以上に需要...