日本鉄鋼協会が来月、創立110周年の節目を迎える。発足当時から基本理念に掲げてきたのが「学理と実業の融合」だ。産学連携を促すことで人材を育成し、日本鉄鋼業の技術基盤を支え続けてきた▼発足した1915年(大正4)は、官営八幡製鉄所の創業から14年後に当たる。鉄鋼協会の資料によると、この年の世界の銑鉄生産量は年間7800万トン。うち日本は24万...