日本製鉄のUSスチール買収に反対する全米鉄鋼労組(USW)執行部の迷走感が強まっている。労働協約(BLA)をめぐる弁護士の仲裁で訴えが退けられてからは、デーヴィッド・バリットCEOらUSS経営陣が買収後に得る高額な利益をやり玉にあげて世論の同情を買う動きに終始。11月5日の大統領選挙と共にUSWの政治力もピークアウトが近づき、手詰まり感は否...