首都圏が主な市場の東京地区の条鋼建材製品は、需要の復調が見られないまま夏場を迎えた。商社・流通は仕入れ値や労務・物流費の上昇を受けて春先に値上げを表明し、新値は段階的に浸透した。だが需給にひっ迫感がなく上昇材料も見当たらないため、価格転嫁は十分に進んでいない。 異形棒鋼は様子見商状が続く。電炉の販売価格引き上げを受け、3月に在庫が、4月に直...