首都圏の薄中板市況が底値入りした。需要面でのけん引力は鈍いが、在庫調整の進展やメーカー値上げといった供給事情が背景にある。具体的には東京製鉄が2月契約分で2千円値上げし、日本製鉄が2月引受分から店売り向けなどを対象に5千円引き上げた。諸コスト上昇分に対応するための第一弾であり「在庫整理によって値上げできる需給環境が整った」との判断。流通にと...