建設用鋼材は2024年度に向け値上げの波が訪れそうだ。需要面では「2024年問題」の顕在化もあり、盛り上がりに欠けた23年度の水準から「大幅な回復は期待しにくい」(メーカー筋)との声が大勢を占める。一方で、H形鋼やロールコラムなど市況が低迷する中で原材料価格が上昇する「デカップリング」が進行。需要が伸び悩む中でコストを転嫁し、サプライチェーン...