古希を超えてなお、陣頭指揮を執る日々を送る。だが現状を楽観せず「事業承継に早く道筋を付け、社員への権限委譲も進めて次代につなげたい」と老舗の将来を見据える。 大手商社勤務を経て入社したのは30歳過ぎ。「ふたを開けてみれば財務や事業は惨たんたる内容。家業を継ぐと決めた決心を後悔した」が、一念発起し赤字決算を断行。社内改革を進め、直後のバブル景...