ニッケル系ステンレス冷延薄板の店売り市場で、輸入材の存在感が増している。2023年度上期は国内見掛け消費の4分の1に相当する入着量があり、浸透度が高い店売り分野においては3~4割程度を占め、主力のSUS304冷薄の国内材との市況差は、トン10万円以上も開いている。輸入増と二重価格構造の最大の要因は、中国を中心とするアジア市場における供給過剰と...