2023年が幕を開けた。日本鉄鋼業はコロナ禍の影響を受けた20年度、厳しい経営環境に立たされたが、その後は鋼材需要の回復もあって、足元の事業業績は総じて良好だ。だが、中国発のサプライチェーンの綻び、保護貿易主義の広がり、ウクライナ危機をきっかけとした資源・エネルギー価格の高止まりなど、海外に目を転じるとリスク要因が少なくない。国内では、大手...