鉄鋼貿易をめぐる通商摩擦で、中国とインドの鋼材輸出がアンチダンピング(反不当廉売=AD)措置を引き起こし、これに日本材が巻き込まれる「中・印誘発型」への懸念が高まっている。足元では底入れ感があるものの、下期の海外市況軟化で今後は摩擦が再燃しかねない。2022年は通商措置の新規案件こそ少なかったが、各国の保護主義的な姿勢は依然として根強く、来年...