鋼材市況の下落を反映し、世界各地で高炉大手の業績が急降下している。金利上昇やインフレ、中国の景気低迷で鉄鋼需要に力強さを欠く一方、原料炭や電力など生産コストは高止まりし、メタルスプレッドの縮小が進んでいる。良好な業績で鎮静化していた通商摩擦の再燃や、事業売却・再編の動きが今後強まりそうだ。