欧州鉄鋼業で減産が急拡大している。ロシアからの供給不安で天然ガス価格が跳ね上がり、電力料金などエネルギーコストが急騰したことで鉄鋼業の採算も一気に悪化。各国で高炉や電炉などが相次ぎ操業停止に追い込まれた。天然ガスの供給問題は足元の生産だけでなく、欧州鉄鋼業が脱炭素化で導入を進めるDRI(直接還元鉄)プラントの事業性にも暗雲をもたらしつつある。