この春に急騰した条鋼建材市況が、夏を迎えて足踏み状態に入っている。最大の要因だった鉄スクラップなどの原料価格が続落したため、需要家側の下げ圧力が強まっているためだ。一方でメーカー側は諸コスト上昇や秋以降の需給ひっ迫化見込みなどから、値下げ対応に難色を示す。こう着状況下で板挟みとなっているのが流通業者。旧価格で仕入れた在庫品があるまでは価格転...