鉄鋼製品の使用に不可欠な、さまざまな「加工」業務で、加工費の底上げが遅れている。製造業の現場では、特に自動車関連の加工賃改定に時間がかかっており、建産機や工作機械向けなどでの値上げ進展と状況を異にしている。鋼材の加工賃は、昭和の高度経済成長期に決められたまま運用されているケースが多く、短納期・小ロット化とインフレの進行で実態とかけ離れている。...