ニッケル系ステンレス冷延薄板の店売り市場で不透明感が強まっている。国内メーカーの値上げ基調が続き、輸入材価格も大幅上昇して二重価格構造が解消される中、20年秋以降にSUS304冷薄市況はトン当たりほぼ14万円上伸した。22年度上期に50万円台半ばに達するのは必至だが、需要回復は当面期待しづらい。3月に生じたLMEニッケル市場の混乱が収束せず、...