今般の原材料や燃料高を背景としたメーカーの追加値上げ機運は、店売り末端内需を主体とする薄中板流通筋にとっては「むしろ逆風」との捉え方が強いように感じる。昨年までの相次ぐ大幅値上げ分の転嫁状況について首都圏の有力販売店では「いまだ積み残し分があり、完全転嫁には至っていない。つまり流通段階では、今の需給環境下では値上げ余地が残っていない」という...