欧州や米国に比べ出遅れ感が強かったアジアの熱延コイル市況が昨年6月以来となるトン当たり700ドル台へ上昇した。依然として需要の力強さは乏しいものの、採算改善を急ぐ各国の鉄鋼メーカーの値上げが少しずつ市場に波及している。ただ、鉄鉱石が昨秋の底値から40ドルほど高い130ドル程度に値上がりするなど、あらゆる生産コストが上昇しており、700ドル台前...