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鉄鋼ニュース

2015/03/12 06:00更新

新報国製鉄、高剛性インバー鋳物を開発

 新報国製鉄(社長・成瀬正氏)は、通常のインバー(低熱膨張合金)鋳物よりも剛性を30%高めた高剛性インバー鋳物を開発した。液体窒素を用いるクライオ処理(深冷処理)により、ヤング率140ギガパスカル以上の「IC―EX1」を開発し、さらには独自製法の組み合わせで、熱膨張ゼロの高剛性インバー鋳物「IC―ZX」の開発にも成功した。

クライオ処理鋳物の微細化組織

 いずれも手のひらサイズ〜3トン超の鋳物生産が可能で、角・丸棒などの鍛造品、板・棒・箔の圧延品や溶接棒、コイルも供給できる。高剛性インバー鋳物も画期的だが、高剛性ゼロ膨張インバー鋳物の開発は極めて画期的。
 低熱膨張合金鋳物は同社の主力製品で、半導体・液晶露光装置などで使われる。高剛性を付加することで、航空・宇宙関連や精密検査装置、精密工作機械など幅広く用途開拓が進む見通しだ。
 クライオ処理はマイナス196度の液体窒素を用いて冷却する熱処理法で、金属組織を飛躍的に微細化、均一化するため、肉厚や部位によらず高剛性化を実現できるのが大きな強み。EX1の熱膨張係数は1・5〜2・0ppm。極低炭素の成分規格で、経年変化も小さい。
 ZXの熱膨張係数は0プラスマイナス0・15ppmで、ヤング率は130ギガパスカル以上。経年変化はEX1と同様。試作鋳造品の実測では、試験片で熱膨張率ゼロ、3トン強の大型鋳物で0・03ppmを確認した。
 両製品の本格生産に向けて、製造拠点の新報国製鉄三重で国内最大のクライオ槽(600×2500×3千ミリ)を設置しており、今月下旬から本稼働させる。

続きは日刊鉄鋼新聞をご覧ください。

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