Metal & Technology 鉄鋼新聞

  • メール配信申込
  • 定期購読申込
  • 広告掲載申込
  • ENGLISH
文字サイズ
  • RSS

鉄鋼ニュース

2015/02/04 06:00更新

経産省ヒアの粗鋼生産計画、1〜3月は2730万トンと高水準維持

 経済産業省は3日、鉄鋼メーカーからヒアリングした1〜3月期生産計画の集計結果を公表した。粗鋼生産量は2730万トンで、前年同期、前期のいずれとの比較でも微減。年率で1億1千万トン超の高水準の生産が続く形。ただ、季節要因による需要増がある一方で、建設工事の遅れなどで在庫水準が高止まりしている品種も目立つ。まだら模様の中で「スピードを調整する」(同省鉄鋼課)計画となった。

 粗鋼生産量は、経産省が昨年末に発表した需要見通しと同量。消費増税前の駆け込み需要があった前年同期には届かないものの、鋼材需要は全般に底堅く推移。品種によっては需要見通し策定時よりも上振れしているケースもある。こうした中で粗鋼生産が見通しと同量となるのは、半製品在庫の調整が進むため。
 鋼材需要は全般に堅調だが、不安材料も見え隠れする。その一つが在庫水準の高さ。建設工事の遅れなどでH形鋼、小形棒鋼など建築向け鋼材の在庫が高止まりしているほか、自動車、建設機械向けの薄板、厚中板もここへきて在庫増が顕著。高炉、電炉メーカーの計画は鋼材ベースでの在庫調整を勘案したとみられ、前年同期比で高炉が約60万トン、電炉が約20万トン(いずれも普通鋼鋼材)生産を落とす計画となっている。
 原油価格の下落も不安材料。1〜3月期の生産計画は、原油安によるエネルギー関連需要への影響を織り込んでいない。原油安は個人消費などの押し上げ効果が期待されるものの、鋼管類などエネルギー関連鋼材にとっては下押し要因。こうした影響が出てくるのは4月以降とみられ、エネルギー分野の需要動向には今後、注意が必要だ。
 普通鋼材の生産計画のうち輸出向けは691万トンで前期比で3・6%増。前年同期比でも7・7%増の計画。昨年は、消費増税前の駆け込み需要に対応して国内向けを優先する動きが広がったが、足元では為替の円安傾向が定着したこともあり、海外ユーザーからの引き合いに対応しようという動きが強い。こうした傾向を映して輸出向けは生産増の計画となった。
 ただ輸出に関しては原油安の影響に加え、供給過剰を背景にした通商リスクが高まっている。経産省は「為替水準だけに目を向けることなく、輸出先の状況に留意した慎重な対応が必要」としている。
小棒は生産増、230万トン
 1〜3月期の生産計画によると、H形鋼、小形棒鋼の生産計画はそれぞれ96万トン(前期比0・1%増)、230万トン(同0・4%増)。前年同期比では、H形鋼が11・1%減なのに対し、小棒が2・5%増。小棒は在庫水準が高止まりしており、生産増によって在庫調整が遅れる可能性もある。

続きは日刊鉄鋼新聞をご覧ください。

その他の記事

各記事の詳細は日刊鉄鋼新聞でご覧いただけます。




Copyright japanmetaldaily All Rights Reserved.