天井や壁の裏側には、めっき鋼板を加工した鋼製下地材が使われている。普段目にすることはできないが、建物の内装部分の強度を高めて、地震などの災害から人々の安全を守る役割を果たしている。 鋼製下地材は1950年代の東京・丸の内の再開発事業で初めて採用されたとされる。高層建築物の発展や耐火性などの観点から、木材の野縁や間柱の代わりに不燃物である鋼製...