日本の「ものづくり」の競争力の源泉は「現場力」であるとよく言われる。私も全く同感である。 私が入社した1984年は高度経済成長期を終え、バブル崩壊に進む安定成長の時代であった。鉄鋼業でいえば、各社の世界最大級の臨海製鉄所が完成し約10年が経った頃である。当時、配属された職場の大作業長(現業系のトップ)がよく「わしらの頃の入社試験は、米一俵担...